もう数週間前の話だが、ずっと欲しかったミトラのマグカップを手にいれた。
「叶えることリスト」にも書いておいた願いである。
「誰かから偶然もらった」とか、そういうドラマチックな話は残念ながらない。
単に私が自分で購入しただけだ。
だが、その「自分で購入すること」すら、数多の選択肢から選ばなければたどり着けない現実である。
選択すること
日常は選択の連続である。
どの服を着る、何を食べる、どこに行く。
そういった思考だけの話ではなく、日常動作も基本は選択で構成されている。
例えばキーボードのタイピング。
この文章を打つためにはどのキーをどの順番で、どの指で、どのくらいの力で押せばいいのか。
作業になれればほぼ無意識的にできるので選択している感じはなくなるが、私たちの脳はこういうことを一瞬で判断して動作を行なっている*1
脱線しそうなので話を戻そう。
とにかく私たちは日々選択をしている。
その選択は理性と感情によってされているわけだが、理性と感情のバランスが悪いと、色々な不都合が起きてくる。
理性が強ければ「節制、常識、コストパフォーマンス」などの社会的なメリットを大事にする傾向が強くなる。
感情が強いと「快楽、衝動、本能」などの側面が強調される。
これはつまり、理性が強ければ我慢を強いられることが多くなり、感情が強ければ生活が破綻するリスクが高くなるということである(ちょっとまとめ方としては雑だが大筋は間違っていないはずだ)。
このバランスを自分好みに保つ(必ずしも中庸がいいとは限らない)、これが毎日を楽しく生きるコツだと私は考えている。
手に入れるまでどういう選択をしたか
さて、本題の引き寄せの話に入ろう。
引き寄せとは「選択の全てが望む未来につながっていく=何を選択してもいい」というものだ。
2ちゃんねるのよしおさんの記事の「そんなの関係ねえ」がまさにこれだ。
だが、やはり願望は早く実現したいもの。
「そんなの関係ねえ」で目指す未来の方向には進んでいても、方角が違えば回り道になってしまう。
これを最短にする方法を考察しようというのがこのブログの目的である。
今回のミトラのマグの入手までに経由した選択肢を考えてみる。
ミトラのマグに出会う→欲しかったが買わない→しばらくもやもやする→そのままかなりの期間経過(半年以上?)→
別の店でもミトラに出会う→欲しい熱再燃→その場では買わない→やっぱり欲しい→購入
最初にミトラに出会ったときに買えば良かったのである。
だから叶うのが遅くなった。
値段は1000円程度。衝動買いしても全く問題のない額だ。
ではどうして長く買えなかったのか。
これは恐らく「自分に対する感情」が関係しているのではないかと思う。
自分を楽しませる、幸せにすることを許可しよう
私は昔から欲しいものを「欲しい」と言えずに生きてきた。
幼稚園の頃から頻繁に近所に買い物に行かされ*2たせいか数字に強く、「こんなに高いものねだったらダメだよな…」という感覚を小学生くらいから持ってしまった。
様々な面で「思っていることを飲み込む」という生活だったので、その考えが身に染み付いている。
感情優位に振る舞うことを選択できるようになり始めたのはこの3年くらいの間だ。
きっかけはやはり「認識変更」である。
「『すべては繋がっている』。今までの人生における全ての選択が、今、この瞬間にそれを知るための布石だった」という感覚。
ただし、必ずしもこういう体験が必須というわけではなく、あくまで私の変化点となったというだけの話である。
過剰に認識変更を特別視しないほうが良いかと思う。
思っていることを飲み込む、それは感情と行動に齟齬があるということである。
感情は消えない。認識しているしていないに関わらず、浮かんだ感情はそれを実現されるまでは残ったままなのだ。
昔感じた感情は、それを実現させるべく今現在にまで影響を及ぼしている。
引き寄せ本などで「同じパターンを繰り返す時は過去を見ろ」というようなことが書いてあるのはこのためである。
私の場合、欲しいものを素直に欲しいと言って手に入れる、これを解消しない限りは同じようなことが起きるのだろう。
…とわかっていても、なかなかストレートに対処できないのが人間の難しいところである(笑)
欲しくても経済状況の考慮や遠慮がどうしても出てしまうのが何とも。
たかがマグを買うのにどれだけかかっているのか。
マグだけではない。ほぼ日手帳は1年以上先延ばしにしたし、ATAOの財布に至ってはまだ手に入れていない。
ソファーも欲しいと思って早2年。
経済的に無理なことはないのだが、結局自分に許せていないのだ。まだまだ修行が足らない。
当たり前の話だが、それがいかに低リスクで些細なものであっても、自分でOKを出せなければ選択することはできないのだ。
もし心当たりのある方は、意識的にわがままを通す、自分に許可を出すことをやってみたら良いかと思う。