引き寄せ研究室

実験そして考察。目に見えない、数値化できないものを紐解きたい。

「引き寄せの法則」再考:シンプルに考えよう


皆さんはこの本をご存じだろうか?

これは引き寄せの法則について、最初に書かれた本である。
と言っても、これはもちろん翻訳本、しかも2022年4月に再翻訳された最新版だ。
まさか15年たって再翻訳されているとは…。
「引き寄せ」が息の長いコンテンツだということがよくわかる。

私が読んだことがあるのは2007年版である。
正直に言って、当時は全然しっくりこなかった。
チャネリングなんていう胡散臭い内容もさることながら、翻訳がどうも合わなかったのだ。
意味が違うわけではないのだろうが、文章を読んでもすっと自分に入ってこない。
結局途中で読むのを放棄したまま、何かの折に本を処分してしまった。

そんなわけで、私はこの本にはあまりいい印象がないのだが、先日ふとこんな考えが浮かんできた。

「他人の翻訳がダメなら、原書を読めばいいじゃない」

ということで、現在ちまちまと洋書を読んでいるところである。
(冒頭の再翻訳版が出ていることを知っていたら、わざわざ英語で読むなんてやっていなかったと思う まあ英語の勉強も兼ねて、ということで…)

基本に立ち返るというのは大切だ。
特に、今の引き寄せ界隈の玉石混淆な状態を考えると、「引き寄せとはそもそもどういう法則なのか」ということを再確認することは非常に重要である。
自分の知っている「引き寄せの法則」は、実は後世で都合良く解釈され捏造されたものだった、なんてことも、ありえなくはないのだ。

引き寄せのルールはシンプル

この本で説かれている引き寄せのルールは、とてもシンプルなものだ。
以下、英文で引用する。

Because the Law of Attraction is responding to the thoughts that you hold at all times,
it is accurate to say that you are creating your own reality.
Everything that you experience is attracted to you because the Law of Attraction is responding to the thoughts that you are offering.

*参考文献:The Law of Attraction: The Basics of the Teachings of Abraham (English Edition) Esther Hicks, Jerry Hicks

ざっくり訳すと以下のようになる。

引き寄せの法則はあなたが常に考えていることに反応するのだから、あなたが自分の現実を作っていると言う方が正確である。
あなたが経験するすべてのことは、引き寄せの法則があなたが提示している考えに反応しているために引き寄せられたのだ。」

「良いことも悪いことも、すべてはあなたが引き寄せている」、この本ではそう書かれている。

「そんなことはない!自分はこんな経験はしたくなかった!」という声があちこちから上がってきそうだが、「法則」というものの性質上、善悪・大小の区別なく適用されて当然だから、「引き寄せ」が「法則」であるならこのことは正しいのだろう。
(善悪判断や例外が適用されるということは、引き寄せるかどうかを「何者かが判断している」ということになる。それはもう「法則」ではない。)

ぼやき

引き寄せの法則とは、本来こんなにシンプルなものなのだ。
にもかかわらず、どうしてこんなに引き寄せ難民が多いのか?

このブログは、現状をなるべくリアルタイムで記録していく媒体にするつもりなので、この話の続きはnoteの方にでも書こうと思う。
恐らく、今の引き寄せ界隈でベーシックとされている方法論について物申すことになるのではないかと思う。
早く内容を知りたいという方は、是非冒頭の本を読んでいただきたい。
訳者は本田健さんなので、理解しやすく書いてくれているはずだ。

しかし、ほんまに何とかならんかなあ、この現状…
なぜこんなにシンプルなものが宗教化しているのか。
色々な人が色々なことを言うから混乱を招いている気がする。
(もちろん私も含めて、だが)

いつでも誰でも「引き寄せアドバイザー」になれてしまうのも現状を悪化させている。
かと言って資格を与える協会なんかができても、試験などがあるわけでもないから、お金さえ払えばだれでもなれる信用度の低いものにしかならないし。
真っ当にやる方ばかりならいいのだが、残念ながらそうはなっていないのが現状だ。

当然のことながら、私に引き寄せ難民を助ける義務が課せられているわけではない。
それどころか、そうなることすら個人の自由選択の結果なのだから、そもそも私が干渉するべきではないのかもしれない。

でも、TwitterのTLでメンタル弱っている人がカモにされているのを目の当たりにすると、どうにもお節介したくなってしまうんだよねえ…
自助努力できるようなテキストでも作るか…